『天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~』あらすじと感想

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天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない レビュー アイキャッチ

今回はきたみまゆ著【天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~】を紹介します。

このお話はパイロットと管制官の恋です。なかなか身近にいない職種の方々に興味津々で読みました。

あらすじを紹介していきます。

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目次

作品情報

著者:きたみまゆ

出版社:スターツ出版

出版日:2022年3月10日

あらすじ

航空管制官として働く里帆は、彼氏に浮気され失意のままフランス旅行へ行く。ひったくりに遭いそうになったところを助けてくれた男性・矢崎と身を焦がすような情熱的な一夜を過ごす。連絡先を告げずに日常生活へと戻るも、後日彼がエリートパイロットとして目の前に現れて!? 失恋によって頑なに閉ざした里帆の心を、時に強引に優しくこじ開けたかと思えば、息つく暇もないほど溺愛を注ぎ・・・!

空港の風景

航空管制官とは

あまり知らなかった職業の航空管制官。どんな職業なのか興味がわいたので調べてみました。

空の交通を守るスペシャリスト

航空機の安全な飛行を支えるのが、航空管制官の仕事です。レーダーや無線機を使って航空機の離陸・着陸の指示を出したり、航空機同士が接触事故を起こさないように進路の誘導をしたりします。航空管制官は非常に専門性の高い職業で、航空管制官採用試験と呼ばれる国家試験に合格することで、国家公務員として国土交通省に採用されます。

航空管制官になるには、まず大学か短大、高等専門学校を卒業した後、「航空管制官採用試験」に合格し、国家公務員として国土交通省に採用されることから始まります。採用試験の合格率は10%前後とかなり狭き門です。航空管制官がは業務上英語を使用するので英語力が必要です。採用後は、航空保安大学校で8カ月の学科・技能研修を受け、各地の空港または航空管制部に配属されます。そこで実地訓練を経て、技能証明を受けてから航空管制官として管制業務に就きます。

要は超エリートなんですね!

航空管制塔のイメージ画像

感想

パイロットのヒーローと航空管制官のヒロイン、職業だけでなく美男美女という超ハイスペックカップルのお話です。

パイスペックで完璧なヒーローに溺愛されるヒロインうらやましいと思いますが、彼女自身もハイスペックな事はもちろんの事、真面目でお人好しで優しさを兼ね備えた中身の美しい人だから魅力的なんでしょうね。人は見た目や職業だけじゃないですよね。

ヒロインは、管制官として旅客機に乗る多くの人の命と安全を守る立場で、私情によって業務に支障が出てはいけないと考え、パイロットであるヒーローとの交際を断り続けます。そこまで仕事に真摯に取り組んでいます。彼女の誠実さには尊敬しますが、実際に航空管制官は精神的ストレスが多く、ストレスに耐え切れずに辞職する人も多くいるそうです。ほんとに大変な職業ですね。ヒロインにつらい思いをして欲しくないと職場の同僚が彼女の知らないところでいろいろと動いて、彼女を守っています。とても素晴らしい同僚に恵まれていますね。

頑なにパイロットとの恋愛を拒むヒロインですが、

そうしたら、三十年後に俺がパイロットを退職してから君にプロポーズする。それなら断る理由はないだろ

翔のセリフ 本文より

職業によって自分を拒むのなら、一生ヒロインを思い続けて退職してから求婚するという。もうとっくに両想いなのに先に進めないもどかしさ。こんなヒロインの不器用で誠実な思いをどうやって懐柔させるのか。そこが見所です。

まとめ

特殊な職業のお話ですが、特殊ゆえの苦労があるのだと知る事ができました。

お話は最後はハッピーエンドです。そこへ至るまでの二人の想いが誠実ゆえにもどかしく苦しかったです。

最後はハッピーエンドですからね。おすすめですよ。

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