真相とは?ゾッとする結末!「#真相をお話しします」あらすじ紹介

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#真相をお話しますアイキャッチ

2023年このミステリーがすごい! 13位、
2022年週刊文集ミステリーベスト10 3位、
2023年の本屋大賞にノミネートされた本作の紹介をします。

『#真相をお話しします』は、
「惨者面談」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「#拡散希望」
の5つの短編からなるミステリー小説です。

本作は10万部を超えるベストセラーです。
マッチングアプリ、パパ活、リモート飲み会、YouTuber、中学受験など現代的なキーワードが多く出てくるので、Z世代といわれる若者にヒットしているそうです。
本屋さんで、平積みされているこの少年の顔をたくさん見かけますよね。

たこぴい

話題作だからよんでみたよ~

私はいつも恋愛小説ばかり読んでいるのですが、話題の本ということで読んでみました。

こんな方におすすめ!

・普段あまり本を読まない方
・ミステリーを楽しみたい方
・今時なネタの話題作品を読みたい方

著:結城真一郎
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目次

書籍情報

著者:結城真一郎

出版社:新潮社

出版日:2022年6月30日

コミックも発売されています。

著:結城真一郎, 著:もりとおる
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著者 結城真一郎さんについて

結城真一郎(ゆうき・しんいちろう)

1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、19年に同作でデビュー。20年に『プロジェクト・インソムニア』を刊行。同年、「小説新潮」掲載の短編小説「惨者面談」がアンソロジー『本格王2020』に収録される。21年には「#拡散希望」(『小説新潮』)で、第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。同年、三冊目の長編作品である『救国ゲーム』を刊行し、第22回本格ミステリ大賞の候補作に選出される。

好書好日より引用

結城さんは中高一貫校の開成高校出身です。
中学の卒業文集で、同級生たちが、高校への進学権をかけて殺し合う『バトル・ロワイアル』のパロディ小説を書いたことがきっかけでミステリー作家を志したとのことです。
その後東大法学部へと進みますが、「そのままレールに乗っかるのは面白くない」と、幼い頃から夢見てきた小説家になることを決意。
民間企業で働く、“サラリーマン作家”でもあるそうです。

あらすじ

私たちの日常に潜む小さな“歪み”、
あなたは見抜くことができるか。

家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。

Amazonより引用

惨者面談

惨者…? 「惨」はみじめなとか、むごいという意味をもつ漢字です。

家庭教師の営業として働いている東大生の「片桐」は、
ある日、「矢野悠」という小学生の家に電話で依頼をうけて営業に訪問します。

たこぴい

子供の名前の読み方がポイントです。
「悠」なんて読みます?


片桐は家の前にゴミが散乱している様子に驚きます。
人の気配はあるのにインターホンを押しても誰も出てきません。
電話してみようとすると、やっとインターホンからお母さんが対応してくれましたが、
家を片付けるから20分ほど待って欲しいとのことでした。
20分後、そこには手にゴム手袋をつけたままのお母さんと、お風呂上がりらしき男の子が立っていました。

お母さんは子供の通う塾の名前を知らなかったり成績を把握していなかったりと挙動不審です。
ヒステリックになったり。
子供も落ち着きがなく、簡単な算数の問題を解かせても不正解。
答えを「110」と書くばかり…

片桐は何かおかしいと違和感を感じます。
そして片桐は、決定的な”証拠”を見つけてしまいます。

ヤリモク

バーで飲む2人

「僕」には、大学生の娘「みゆき」がいて、大学生では買えないようなブランド物をたくさん持っています。
マッチングアプリでパパ活のようなことをしているのではないか、と妻から相談されていました。

そして「僕」は美容師で、マッチングアプリで女性との出会いをくりかえしています。

今日は娘の「みゆき」に似た背格好の女性「マナ」とマッチングアプリで繋がり会っています。
「マナ」は話も合うし甘え上手。
お持ち帰りできる段階になると、マナが「アプリで出会った人を殺す事件が6件も続いている」と言い出します。「マナ」は酔ったフリをして「僕」を自宅に招き入れます。
名前以外の個人情報は教えないのに自宅は教える違和感。
「僕」はシャワーを浴びますがそこでも違和感を持ちます。

たこぴい

やたら違和感を持つ…
「僕」が美容師だからこそわかる違和感なの?

シャワーから出ると見知らぬ男性がいます。違和感はビンゴ!「美人局」です!
窮地を切り抜けられるのでしょうか?

パンドラ

「僕」の家族は妻の「香織」と不妊の末やっと授かった高校生の娘の「真夏」の3人。

「僕」は不妊で辛い経験したことから、
誰かの役になればと妻の同意の元「精子提供」を始めます。

そこで「美子」という女性に出会います。
彼女は酷く顔色が悪く疲れた様子でしたが、その日のうちに精子を提供して欲しいと言われます。

それから15年後、僕の精子提供によって生まれたという「翔子」が会いたいと連絡してきます。
「翔子」という名前は、僕の「翼」と母親の「美子」から一字ずつ取って名付けなれていたそうです。
翔子は僕に美子が僕をなぜ選び、精子提供を急いだのかを説明します。
そして確認したいことがあると僕の血液型を調べます。

そこから、知りたくもなかった事実が明らかになります。

三角奸計

リモート飲み会

奸計…悪だくみ、悪いはかりごと

大学時代に「イツメン」と称してつるんでいた男友達、桐山、茂木、宇治原の男三人組は
久々にリモート飲み会を開催しています。

桐山は独身で彼女がいます。
しかし、その彼女には遠距離恋愛中の婚約者がいるため、不倫のような関係でした。

宇治原は大阪に転勤になったことで、婚約中の彼女と遠距離恋愛になっていて、彼女が浮気をしているのではないか、と悩んでいます。
宇治原は彼女の浮気相手が茂木であると桐山に打明けます。
そして「今から茂木を殺しに行く」と告げるのです。
それを必死に止めようとしますが…

#拡散希望

iPhone

「#拡散希望」は、第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した作品です。

 小学生が4人しかいない離島で暮らす少年・渡辺珠穆朗瑪(チョモランマ)通称・チョモ。
島に元から住んでいる凜子と、チョモランマと同じく移住してきた砂鉄と口紅(ルージュ)通称・ルーの4人です。

チョモの家には変わったルールがありました。
それは決まった時間と場所で行われる母親への”一日の振り返り”と、
絶対に入ってはいけない”秘密の部屋”がある事でした。

凛子がiPhoneを買ってもらったことで、子供たちはYouTuberになろうと言い出します。


ある日を境に島の住人たちはなぜかよそよそしくなったり、
島を訪れた炎上系YouTuberも何者かに殺害されてしまうなど、
彼らの日常が変化していきます。

そして、凛子が崖から落ちて死亡してしまいます。
事故なのか他殺なのか…

それを追ううちにとんでもない事実が明るみになります。

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想像した結末ではなくゾッとした

現代の生活に身近なキーワードが多く、情景を想像しやすかったです。
だからこそ想像できる結末とは違い悪いほうへと展開するストーリーでした。
オチが分かった後のさらなる真実がわかるとゾッとしました。
「人間は怖い」と思わせられます。
畳みかけるようなどんでん返し。
その意外性が本作の醍醐味なのかもしれませんね。

twitterでの感想

https://twitter.com/sweetpotato_218/status/1629297004273881088
twitterから引用
Twitterから引用
Twitterから引用

まとめ 読んでみてほしい

#真相をお話しします

本作は5つの短編からなるミステリー小説です。

一つ一つのお話が短いうえに展開が速いので読んでいて苦になりません。

日頃ミステリーをあまり読まない私にも読みやすい一冊でした。

ぜひ一度読んでみてください。

こんな方におすすめ!

・普段あまり本を読まない方
・ミステリーを楽しみたい方
・今時なネタの話題作品を読みたい方

ちなみに、私は本作をオーディオブックで耳読しました。

たこぴい

音で聴くからすんなり入ってくる感じ。
ミステリーに耳読最適かも♪

オーディオブック配信サービス – audiobook.jp
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • おはようございます。

    自分も「♯真相をお話しします」読みましたよ。
    リアリティのある描写が良かったです。
    その上どれも現代的なテーマであるのを印象的だと思いましたよ。

    確かに展開が速いですね。

    • 神崎さんコメントありがとうございます。
      リアリティありましたね。
      そして、ありそうでなさそうな結末がよかったです。

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