2023年2月公開映画『シャイロックの子供たち』池井戸潤小説 あらすじ

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シャイロックの子供たちアイキャッチ画像 銀行マンの姿

池井戸潤氏の小説【シャイロックの子供たち】を紹介します。

池井戸潤氏の作品は「半沢直樹」や「下町ロケット」「アキラとあきら」などドラマ化された作品も多く、ご存じの方も多いですよね。

この作品は2022年10月にWOWOWOでドラマ化、2023年2月に木本克英監督で映画公開予定と最近話題になっているのですごく気になって読んでみました。

子供のお話かな?と思いきや、銀行マンのお話で、登場人物も多く時系列も混在するので私には難しい、重たい。何度か挫折しながら読みました。登場人物を紙に書き出し整理しながらやっとの思いで読み終えました。

わかりやすいようにかみ砕いてあらすじを紹介します。

著:池井戸 潤
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映画「シャイロックの子供たち」のDVDは2023年9月9日に発売されました。

シャイロックで何?
シェークスピアの「ベニスの商人」に登場する、ユダヤ人の金貸しの名前。シャイロックは」行状で無慈悲な性格。シャイロックが金を貸す際に取った、人命にかかわる内容の証文が現実になったことによって起こる裁判と、ベルモントの美しい貴婦人を射止めんとする若者の話を基軸とする。

目次

作品情報

著者:池井戸潤

出版社:文藝春秋

出版日:2006年1月30日

著者情報

池井戸潤(いけいど じゅん)

1963年生まれの小説家。子供のころから、図書館にある国内外のミステリを読み漁る日々を送り、特に江戸川乱歩賞受賞作品は必ず買って読むほどで、いつか自分で書きたいと作家を志した。慶應大学文学部、法学部卒業後三菱銀行に入行。32歳で銀行を退職し、コンサルタント業のかたわら、ビジネス書の執筆や会計ソフトの監修をしていた。

1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞受賞 作家デビュー

2010年『鉄の骨』 第31回吉川英治文学新人賞受賞

2011年『下町ロケット』 第145回直木三十五賞受賞

登場人物 相関図

東京第一銀行長原支店 相関図

西木雅博 東京第一銀行 長原支店の営業課課長代理 出世街道を外れるが部下からの信頼は厚い

古川一夫 東京第一銀行 長原支店の副支店長 高卒入行で叩き上げの銀行員。業績のために部下に暴力をあげることもある

九条馨 東京第一銀行 長原支店の支店長 検査部出身のエリート行員。

北川愛理 東京第一銀行長原支店 営業課 西木の部下 現金100万円紛失事件の犯人に疑われる

田端洋司 東京第一銀行長原支店 融資課 愛理とともに現金紛失事件を調べる

三木哲夫 東京第一銀行長原支店 業務課次席 愛理と交際している

半田麻紀 東京第一銀行長原支店 融資課 三木の元彼女

小山徹 東京第一銀行長原支店 融資課 愛理の同期 古川と揉めてパワハラを受ける

鹿島昇 東京第一銀行長原支店 業務課 課長

遠藤拓治 東京第一銀行長原支店 業務課 課長代理

滝野真 東京第一銀行長原支店 業務課 課長代理 常に営業成績トップで支店のエース

坂井寛 東京第一銀行人事部監査役 親友の死より慎重に面談や内部調査を行っている

河野彰彦 坂井の同期で親友だったが3年前に自殺してしまう

河野晴子 河野彰彦の妻

松岡健造 東京第一銀行長原支店 融資課課長

竹本直樹 東京第一銀行長原支店 融資課課長代理 失踪した西木の代わりに店頭グループ課長代理を務める

友野裕 東京第一銀行長原支店 融資課次席

黒田道春 東京第一銀行検査部次長 坂井から相談を受け長原支店の監査をする

あらすじ

舞台は東京第一銀行長原支店

大田区の住宅街にある東京第一銀行長原支店。

副支店長の古川は高卒で入行し、叩き上げで副支店長となります。乙採用(高卒採用)だからと見下された事から、大卒の連中を顎で使い見返してやろうと支店長となる事を目標にしていました。長原支店は住宅街の中にあるため、中小零細企業が主な取引先で、なかなか大口の融資をとるのが難しい状況下でした。業績重視の上司からのプレッシャーは大きなものでした。

業務課の滝野は支店のエース、同期でライバルの遠藤はなかなか業績をあげれず。思い悩んだ遠藤は心を病んで休職となります。

100万円紛失事件

指紋認証

営業課の北川愛理は業務課の三木哲夫と交際しています。

ある日、長原支店で現金100万円が紛失します。支店総動員で探すが見つからず、行員の持ち物を調べることとなります。そこで北川愛理の鞄の中の文庫本のあいだから、札束をとめる帯封が見つかります。このことで愛理が犯人と疑いをかけられます。

しかし、課長代理の西木は愛理は犯人ではないと信じていました。

西木は帯封に付いた指紋を採取して犯人捜しをしようとしていたのです。科学雑誌の付録についていた「指紋採取キット」で。

たこぴい

「指紋採取キット」そんなものがあるんだ~
使ってみたいよね。興味津々。

翌日、現金は副支店長のデスクのうえに置かれていました。実は、現金の紛失は重大な過誤であり、管理責任となるので、支店長、副支店長、課長、課長代理で建て替えた100万円だったのです。

愛理の鞄に帯封をいれたのは、三木と以前交際していた半田麻紀の仕業でした。それは、愛理への嫉妬からくるものでした。しかし、半田は現金を盗っておらず、未だに100万円紛失事件の犯人は見つかっていません。

西木の失踪事件

営業課課長代理の西木雅博はある日、何の予兆もなく突然姿を消します。

銀行員としての人生はなんなのか。銀行員として幸せな人生を送るためには何が必要なのか?

西木は不遇の銀行員人生を過ごします。上司との相性が悪く上司にいじめられ、希望する中小企業融資から担当を外され営業課に配属され35歳でやっと昇格し営業課課長代理の肩書を得ます。多少不器用で熱血漢で努力家、部下からの信頼は厚く若手から人気がありました。そんな西木が失踪する理由など誰にも想像できなかったのです。

竹本課長代理

ロッカー

業務課の竹本課長代理は、失踪した西木の代わりのフォローを副支店長から指示されます。

竹本は高校時代野球をしていたことから、スポーツで活躍した人材に対する特別枠で東京第一銀行へ乙採用(高卒採用)として入行します。スポーツマンらしい人当り、確実な仕事ぶりで顧客からも上司からも信頼を得ていました。絶頂期の竹本に、部下による1億円の横領事件が発覚したことで、おおきなバッテンがつけられ出世街道から外れることとなったのでした。

西木の代わりに営業課へ行くことで、それが人事評価されることは東京第一銀行で支店長への道が閉ざされることであり、またもや出世街道から外れることとなりかねないと竹本は不本意でした。

竹本は西木の失踪の理由を想像します。業績重視の上司からの重圧からの逃亡からか、とか。

竹本は西本のデスクの幸せそうな家族写真をみて、この家族を捨てる訳がないと思いなおします。

その後、西木のロッカーの中から透明なビニール袋を発見します。ビニール袋の中身は次の7つでした。

・ホチキス
・クリップ入れ
・文庫本(翻訳ミステリ)庶務行員の廣田のもの
・やぶりとられたらしき通帳の表紙(口座番号の一部「45691」)三木が再発行により破棄したもの
・卓上カレンダー
・顧客名(株式会社安西土木)の書かれたコピー用紙 庶務課田端のもの
・帯封(愛理の鞄に半田麻紀が入れたもの?)

たこぴい

指紋を集めていたのか!

竹本は愛理から、西木が指紋採取キットで犯人を捜そうとしていたこと、本当は100万円は見つかっていないことを聞き、真犯人はバレるのではないかと戦々恐々となっていたのではないかと推測します。そして、竹本が営業課を離れている間に、クリップと帯封が無くなります。これによって、「西木は殺されたんじゃないのか?」と恐ろしくなります。

そんな時に竹本の広島支店融資課課長と昇進を伴う辞令がでます。諦めかけていた昇進でした。

長原支店の中に現金紛失事件と西木の失踪事件の秘密を知っている人物がいることを口にはせず、竹本は広島へと赴任していくのでした。

真犯人は誰?

ATM

融資課の新人田端は外資系金融機関に転職活動にいそしんでいました。彼は大学時代は成績優秀、語学も堪能の偏差値エリートでした。いざ、東京第一銀行に勤めても宴会係をやらされたりろくな仕事もさせてもらえない。一流のバンカーになるために、ここにいるのは時間の無駄だと考えていました。

田端は愛理からの依頼で「江島工業」へ封筒を届けに行きます。記された住所へ行くが、とても年商数十億の中堅企業の事務所とは思えないマンションの一室でした。違和感を感じた田端は愛理に報告し、2人で「江島工業」について調査をはじめます。

そこから、真犯人にただりつきます。

そして西木はどこに?

ここから先は本を読んでみてくださいね。

感想「銀行員は出世しなければならない」

この小説は10話の短編からなる群像劇です。

登場人物はシャイロックの子供たち=強欲な金貸しの子供たち=銀行員たちです。

彼らは「銀行員は出世しなくてはいけない」という共通の信念をもっています。

出世のために業績をあげる。実力重視の世界。

銀行員である以前にそれぞれがよき夫であったりよき父親であったり。それぞれの境遇が描かれていたことによりに共感し、憎めない人物と感じます。

ここで起きた100万円紛失事件を皮切りに、架空融資、横領とまあなんとも重大な過失が次々に発覚していきます。銀行ってこんなに汚職にまみれているの?と疑問に感じるしショックを感じました。実際にはモラルをもって遂行されているはずですよね。

100万円紛失事件の犯人は明らかになりますが、失踪した西本の足取りはつかめないまま物語は結末を迎えます。モヤモヤ…

たこぴい

きっとどこかで生きているだろうと思う。

もしかして、映画では西木のその後があるのではないかと期待してしまいます。

著:池井戸 潤
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映画 2023年2月17日(金)公開

https://www.youtube.com/watch?v=3iCwVdaZ8MM

「シャイロックの子供たち」の映画は2023年2月17日(金)公開が予定されています。

  • 西木雅博 – 阿部サダヲ
  • 北川愛理 – 上戸彩
  • 田端洋司 – 玉森裕太(Kis-My-Ft2)
  • 九条馨 – 柳葉敏郎
  • 古川一夫 – 杉本哲太
  • 滝野真 – 佐藤隆太
  • 黒田道春 – 佐々木蔵之介
映画『シャイロックの子供たち』公...
映画『シャイロックの子供たち』公式サイト|9.8(金)Blu-ray&DVD発売 「空飛ぶタイヤ」チーム再集結!池井戸潤の傑作群像劇、初の映画化。

原作のこの本を読んでみてください。そして映画を観てみましょう。

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このお話もAudibleで聴けますよ。

こちらも併せて読んでみてください。

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